超カンタン 自己催眠テクニックの “基本のキ”

禁煙やダイエットなどを希望する人に他者催眠をかけるセッションを行なうことがあります。通常、後催眠暗示を入れた後に、忘却催眠も掛けて、本来の目的の暗示を入れた事実を忘れさせた方が効果が上がると言われているようです。

私の場合は、もともと本人が希望した催眠内容ですので、後催眠暗示の内容も覚えておいていただき、さらに、自己催眠でその後毎日、自分でも暗示を入れてもらうようにしています。もちろん、私が特定の催眠施術を生業としていないことも理由の一つですが、対象者本人が、自分の力で変わっていく自分自身を少しでも実感していただきたいのが大きな理由です。

自己催眠の方法は、もっとも簡単な二つをお教えしています。一つは就寝時に暗示文を繰り返しながら眠りについてもらうことです。覚醒状態から睡眠状態に至る過程で、人間は必ず変性意識状態になりますので、確実に暗示が入ります。十回口にすると、「叶う」と言う字になる…と言うのは、こじつけっぽいですが、自己催眠として繰り返しながら睡眠に至ることには効果があります。

もう一つの簡単な方法は、凝視法の原理を用いて、鏡に映った自分に、暗示文を言って聞かせることです。特に目を見つめて繰り返すと効果が出てきます。特に起床してから間もない時、就寝前入浴などを終えてリラックスした時などの一日二回がお奨めです。

他にも、いくつか簡単手法がありますが、この二つで十分役を為すことでしょう。禁煙やダイエットのみならず、止めたい癖や塞ぎがちな心持ちなど、色々なことに使えます。