仕事で堂々とふるまいたいというリクエストへの催眠暗示

仕事で立場が上の人が多くいる会議で話すことになり、堂々としていたいという依頼をいただいて、催眠暗示を入れることになりました。この女性管理者の方には、一度以前に「深呼吸をすると、ゆったりとした気持ちになり、人前でも緊張しない」という暗示の書き込みをしています。それから一年以上経っても、その暗示はきちんと定着していて、そこに上乗せする形で「堂々としていたい」を入れることになったのです。

各種の実験で、人間は言動や態度が、気分や思考、そして最終的には性格まで形作っていくことが分かっています。たとえば、「愉快だから笑う」のではなく「笑う(表情をする)から愉快に感じる」ことも実験で証明されています。

同様に、堂々と歩くことで、自信が湧いてくるようになり、他の行動も落ち着いた余裕のあるものとなって行きます。そして、その様子は比較的離れていても周囲の人々が視認できるはずですから、「自信のある感じの人物だ」と周囲にも認識されます。

つまり、姿勢良く堂々と歩くことは、自分に自信を湧かせると同時に、周囲の人々の無意識に自分が「大物」であることを書き込んで行くことになるのです。これは、或る意味、ゆっくりと作用する自己催眠を自分に欠けるのと同時に、周囲の人々に他者催眠をかけているのと同じと考えられます。

堂々とした態度を堂々と歩くことから作るために、簡単な手のしぐさをアンカーにして、「ゆっくりと堂々と歩く」ようになる後催眠暗示を念入りに入れて差し上げました。