異業種交流会に入っている知人から、「定例会で催眠術が話題になって、私が『催眠術をかけてもらって催眠状態を体験したことがある』と言ったら、その場のみんなが『ぜひ自分も体験してみたい』と言っていた」と連絡がありました。この知人は元々私の催眠技術を教える連続レクチャーの生徒さんのお知り合いで、その生徒さんに「自分の知り合いの方で誰か催眠施術のモデルになってもらえる方を探してきてください」とお願いしたら、その役を引き受けてくれた人物です。
ネット上の動画でも催眠技術があまり望ましくないテーマで用いられていたり、単なる演芸として紹介されているだけだったりして、人間の無意識のプログラムを書き換える催眠技術の持つ可能性をきちんと理解している人はあまりいません。そんな中で、催眠で何か自分を変えることができるらしいとは何となく分かっても、いざ催眠を掛けられるとどうなるのかというような不安から二の足を踏んでいる人は意外と多いようで、今回の「知人の知人」もそういった状況のようでした。
その人物とお仲間が集まるスナックに話をつけてもらい、夜の開店前の店に関心を持った方々に集まっていただきました。ボックス席を使って車座になっていただき、催眠技術について座談会のようなイメージで色々と説明し、疑問や不安もざっくばらんに言っていただいて、逐一こまかく対応しました。
説明すること1時間半、催眠雑談会のような展開のあとに、「では実際に催眠状態を体験してみましょう」ということになり、総勢6名の参加者全員にボックス席のソファにゆったり座ってもらって、一気に吉田式呼吸法で催眠状態にしました。
集団催眠も上手く行ったようで、みなさん口々に「寝ているようだったけど、そうではなかったんだなぁ」、「『すっきりと目が覚める』というのも暗示ですか。なんか爽快な気分になった」、「脱力し過ぎたのか、何か体全体がだるくて眠い」などとおっしゃっていました。
最近、催眠技術に対する関心が少しずつ高まっているように感じていましたが、こうした説明会・体験会の形で催眠技術を知ってもらうということもあるのだと再認識しました。
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