脳の覚醒率が100%に近づいたらどうなるのか… 『LUCY ルーシー』 (1)

スカヨハ(スカーレット・ヨハンソン)が、体内に大量に入った新薬の作用で、脳の覚醒率が徐々に上がり、人間離れした能力を発揮する物語です。メスメルの各種実験を待つまでもなく、催眠が人間の眠っている能力を引き出すことはありますから、催眠技術の結果として劇中の出来事を見ると楽しめます。

スカヨハは覚醒率20%で外国語を一時間でマスターします。一時間は無理でしょうが、催眠技術で集中力を上げ、フォト・リーディングなども併用すれば、マスターの速さを劇的にあげることはできそうです。

覚醒率30%でスカヨハは自己の細胞の制御が可能になり、髪の色を変えたりしています。これはかなり厳しいですが、苫米地英人氏は著作に、「『癌細胞は自分にとって不要だから、出してしまう!』と暗示を入れて、患者に癌細胞の塊を排出させた」と書いています。暗示によって白血球を増やし、免疫力を上げたと考えられる催眠事例もあります。多少は細胞レベルの制御が可能かもしれません。

40%でスカヨハは空中の電波が見え、中の情報まで読み取れるようになります。さすがにこれは無理でしょう。しかし、スピ系の催眠技術で霊感を高め、オーラが実際に見えるようになるなどの話はありますし、気配を感じる能力を高めたり、透視の能力の僅かな発現も、一応確認されたりしていますから、電波に類する何かを感知できるようになり得るとは言えるかもしれません。

(続編に続く…)