「催眠技術を使って株でコンスタントに儲けることができる」。
「株」と「催眠」。かなり違和感がある組み合わせに思えます。株取引をしたことがない私は、吉田かずお先生からこの話を聞いたときに、我が耳を疑いました。
すべての株式取引は総じて見ると、「テクニカル・トレード」や「システム・トレード」などと呼ばれる、その有効性が検証された取引手法によって、利益を上げることができるのだそうです。つまり、個々の取引のランダムな結果に左右されるのではなく、何連勝していても、何連敗していても、常に自分の従うべきルールに則って、売るべき時に売るべき株を売り、買うべき時に買うべき株を買うことができないのが、株で儲けられない原因と言うことになります。
これは、マーク・ダグラスの説く相場心理学の核となっている主張です。マーク・ダグラスは、恐怖心ゼロ、悩みゼロで、結果は気にせず、淡々と直感的に行動し、反応し、 ただその瞬間に「するだけ」の境地で株取引をするべきだと述べ、その境地を「ゾーン」と呼んでいます。株取引を知らない私には驚きの原理でした。
「ゾーン」はこのブログでも何度か取り上げている通り、実質的に、ミハイ・チクセントミハイが研究した「フロー状態」であり、トランス状態の一種です。安定したフロー状態を得るのなら、確かに催眠技術は有効です。
こうして、吉田先生は(少なくとも私は)他の催眠術師からは聴いたことがない「株で儲けられる催眠CD」を作ることになったとのことでした。またしても、催眠技術の応用範囲の広さを思い知らされる話でした。
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