催眠稼業とは関係のない理由で、2012年から2013年に放送されていた戦隊モノ『特命戦隊ゴーバスターズ』をDVDでみました。Mission25(第25話)には、なんと催眠技術の悪用専門の敵キャラ「ロウソクロイド」が登場します。
敵幹部は人間世界の機械装置を「メタロイド」と言う、機械装置の特徴を活かした敵キャラに変えることができます。蝋燭ではどうなるのかと思ったら、頭に巨大な蝋燭を載せたメタロイドでした。人間やゴーバスターズの面々に「これを見ろ!」と蝋燭を見せ、催眠状態に陥れる攻撃を行なうのです。初見の相手に凝視法をここまであからさまにした瞬間催眠をかけるとは、とんでもない凄腕です。
「見ろ」と言われて見る側もかなり素直ですが、見ると即、催眠状態に陥り、自分のトラウマとなっているような事柄がモチーフの悪夢に苛まれる状態になります。悪夢の中で起きたことは、実現するので、悪夢の中で殺されれば、実際に死んでしまうと言う、凝った攻撃パターンです。暗示文も言わず、いきなりこれですので、非常に高度な催眠技術です。
さらに、ロウソクロイドは用意周到です。右腕が巨大な点火装置になっていて、蝋燭を消されてもまたすぐに点火できます。ロウソクロイドの催眠技術は非常に特殊で、なぜか蝋燭を破壊されると催眠状態の人々は全員覚醒してしまいます。その意味では非常に脆弱な催眠技術で点火装置が必要な理由も頷けます。後催眠をきちんと研究すべきでした。
ロウソクロイドは、自分が面と向かった人間しか悪夢に陥れられないので、テレビ放送で万単位の人々を殺めようと画策しますが、間一髪のところで、ゴーバスターズに阻止されました。優れた集団催眠の発想です。
以前、深夜番組で、吉田かずお先生がニコ生も含めた視聴者数万人を一気に催眠状態にした実験を思い出しました。吉田先生は、過去にラジオで同様の実験をしようとして、交通事故が危惧されるので中止になったことがあると言います。ロウソクロイドの最大の弱点は吉田先生の二番煎じの発想力だったかもしれません。
☆映画『スーパー戦隊シリーズ 特命戦隊ゴーバスターズ VOL.7』(DVD)
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