以前から、吉田かずお先生の催眠の考え方を伺うたびに、一般の催眠術師の方々が言っていることと、根本から異なる点が幾つもあることに気づいていました。
たとえば、「催眠で入れた暗示は解けないのか」とか「催眠にかからない人はいるのか」の疑問に対する答えは、よく違いが明確になる論点です。さらに、効果的な独自の誘導法である「吉田式呼吸法」も非常に特徴的ですし、ラポール形成をとても重視する催眠施術も、通常の催眠講座で習う施術とは作業のバランスがかなり異なります。
そんな私が勝手に「吉田式催眠観」と呼んでいる吉田先生の催眠の考え方を、私なりに理解している範囲で書きまとめ、今回完成したのが、『伝説の催眠術師、吉田かずお先生からならったこと: 二年目の催眠感想文』です。
吉田先生の教える催眠術の入門テキストでDVDがセットとなったものはありますが、これは、価格も高く、催眠術師になりたい方を対象に書かれています。「吉田先生の催眠の考え方をまず知ってみたい」と言う広いご要望に応えるコンテンツは、吉田ヒプノロジー研究所のセミナーの『本当の催眠術がスッキリ分かる! 目からウロコの“吉田式催眠術”解説基礎講座』しか存在していず、書籍などは何もありませんでした。
一般的な催眠マニュアル本・入門書などに書かれている催眠術の基礎知識は身につけた方を読み手に想定して、安価な電子書籍にしました。まだまだ書き足りないことがありましたが、40000字を超える“長編”になってしまったので、ひとまずその段階で一冊にまとめました。
吉田先生の持つ広く本質的な催眠の考え方が、少しでも多くの方に知られるきっかけとなればよいと思っています。
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