ジャクリーン・ケネディ・オナシスが受けた催眠療法

ジャクリーン・ケネディ・オナシスは24歳の時に、大統領に選出される7年前の、当時36歳のジョン・F・ケネディと結婚しました。大統領就任までの間に、ケネディは幾つかの重篤な持病が悪化し入院生活を送りました。その看病を献身的に行なった彼女はファースト・レディーになりましたが、待っていたのは、第三子の誕生直後の死亡、夫の度重なる浮気、そして眼前で夫が頭部を打ち抜かれ暗殺される歴史を揺るがす大悲劇でした。

さらに、義弟のロバート・ケネディも暗殺され、暗殺の不安に常に脅かされ、ケネディ家の反対を押し切って、親しかった海運王アリストテレス・オナシスと再婚します。暗殺の不安から漸く逃れた彼女を待っていたのは、自分と愛のない結婚をして別居を続け、女性遍歴を重ねる夫と、パパラッチによる全裸まで雑誌掲載される激しいプライバシー侵害でした。

そんな彼女の再婚生活も、アリストテレス・オナシスの重症筋無力症による死で、たった7年で幕を閉じます。度重なる悲劇で精神を病んだ彼女を救ったのは催眠療法であったことはよく知られています。

退行催眠をベースとして、悲劇を追体験するごとに、自分の無意識の中でそれに囚われた想いを捨て去った結果、精神の安定を取り戻すことができたと言われています。催眠治療が社会的に認知されている米国では、このようなよく知られた事例があるのです。