コミュニケーションの本に紹介された『催眠スピーチ術』

歯科医、予備校講師、催眠心理療法士などの肩書を持つ沖田一希氏の書いた『5分で惹きつけるコミュニケーション』を買ってみました。現在鋭意原稿作成中の電子書籍次回作のテーマが、吉田式催眠観では非常に重視される“ラポール形成”なので、その参考になる部分があればと思ったからです。

ビジネス誌編集者時代からのクセで、目次と奥付から目を通していたら、奥付の前ページにある謝辞に、「禁断の3つの引き込みテクニックに関しては中小企業診断士で催眠術師の石川真氏のアイディアを参考にさせていただきました」との記述があり、驚きました。

遥か以前、沖田氏は吉田かずお先生の講座と私の催眠スピーチ術の説明講座を受けてくださっていました。今回の書籍では、本文中で「禁断の3つの引き込みテクニック」として、催眠スピーチ術の核の部分となっている催眠誘導法の活用の仕方がコンパクトにまとめて説明されていました。

この活用の仕方は、自分で催眠術の一環としての自覚は全くなく、もともとできていたスピーチ手法です。そして、私が吉田かずお先生から「催眠を掛けている自覚もないままに、聞き手を催眠状態に引き込んでいるおかしな手法」と指摘されたことで、催眠技術を学ぶきっかけとなった、或る意味、因縁の技法でもあります。

そんな『催眠スピーチ術』の核の部分が、他のスピーチやプレゼンの手法と並んだ中で、「禁断の引き込みテクニック」として紹介されていることで、面映ゆく感じると共に、「へえ。それなりにすごいことだったんだなぁ」と驚かされました。

沖田氏には、書籍での言及を感謝申し上げます。