或る女性社長に「催眠を掛けてみて欲しい」と言われて、会議室の椅子に腰かけたままで、最もシンプルな他者催眠方法である吉田式呼吸法で、催眠施術をしてきました。ご要望の後催眠暗示は「明日の出張先でも、やる気が湧いて仕事がはかどる」。
催眠以外の他用も含めて私に会ったのは三回目。もちろん、催眠は初体験なので、どの程度入るかと思っていましたが、初回だけでカタレプシー反応も出て、いきなり感覚支配レベルまで行けたようです。
「すごい。不思議な感じ。ぽや~んとして。体がすごいリラックスした感じ。暗示って入ったのかどうか分からないけど、なんかリラックス効果がすごい。何分ぐらいかかったの。え。7、8分なの。もっと長く感じた。そんなに短い時間なのに、こんな風なすごい感じになるんだ…」と、興奮気味に滔々と感想を述べてくださいました。
考えてみると、自己催眠術の汎用化バージョンである自律訓練法も、ストレス緩和や仕事の能率向上、そして抑鬱などの効果があると言われています。弛緩系催眠はリラックスが前提なので、自律神経を整える効果があって当然です。ただ、もともと暗示を入れることを目的として催眠施術をしているので、この面での効果がここまで劇的に生じたのは意外でした。
翌日出張先からの連絡によると「仕事はそこそこやる気が湧いて、進んでます。ただ、なんか眠気が取れないんだよねぇ」とのことでした。普段緊張が続いている人に弛緩系催眠を掛けるときは、リラックス効果が大きく出ることも計算に入れなくてはならないと学びました。
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