思い込みが邪魔をする催眠セックスの実践

『催眠を全然知らなくてもすぐできる! 催眠セックス簡単実践マニュアル』の電子書籍版を出して丸一年以上が経ちました。催眠のセミナーなどの場でも、色々な感想や評価を伺うことがあります。

多数派の感想は、「驚きの結果の報告」です。「パートナーの女性がどんどん求めてくるようになった」、「セックス観が変わって、力みがなくなって楽に愉しく二人でできるようになった」、「ハマってしまって、互いに好きで仕方ないと暗示が入ったんだと思う。催眠セックスをするようになってからすぐに、籍を入れることにした」など、著者の私の方が驚かされるような内容です。

逆に「やってみたが、特に何も変わらない」という声もあります。その方々に、「セックス中に最低でも30分以上見つめ合っている時間を作っていますか」などと確認すると、今までの自分のセックスについての固定観念やパターンが全く変えられていないことが分かります。現実に、いくつかの重要ポイントを確実にやっていただくと、皆さんがセックスの悦びが今までとは全く違う深く濃いものになったと仰います。

一方で、本だけ読んで、「体位の話ばかりで、催眠についてほとんど書かれていない」と仰る方もいます。多分、これらの方々の期待は演芸催眠術師の「セックス催眠」の手法の類を期待していたのだと思います。「セックス催眠」と「催眠セックス」は全く異なるものです。

男性が自分のセックスを語る時、比較的大きな要素は体位です。ですので、この本は催眠の原理はほどほどに、催眠を知らなくてもできる実践マニュアルとして、普段の自分の体位をどのように評価すべきかに紙幅を割きましたので、催眠の話がないのは、当たり前です。

先日、有名AV男優加藤鷹氏による『奥義直伝』を読んでみたら、「射精がゴールという「思い込み」を崩してみよう」など、催眠セックスの考え方がたくさん盛り込まれていました。そして、ここでもやはり、「セックスの思い込み」を捨てることが強調されています。さすが、吉田かずお先生の盟友、代々木忠監督を師と仰ぐ人の本だけあります。

参考記事:『セックスと催眠の深い関係 「セックス催眠」と「催眠セックス」』