増える離職を止める方法

「今の若者は昔に比べて根性がない」とは、最近若手社員やスタッフの離職が増えている職場の管理者からよく聞く話です。確かに離職率は昔に比べて上昇しているように私も感じます。

若手実業家として有名な株式会社オンデーズ社長の田中修治は、著書『大きな嘘の木の下で』の中で、離職率が上がっているのは、スマホが普及してすぐに転職できる環境が整っているからと喝破しています。つまり、昔は自分の現在の職場に嫌気がさして転職しようと思っても、辞めるとどうなるのかが分からなくて不安を感じやすく、新たな職場も見つけにくく、見つけても面接などに行くことが難しく…といった「転職の障害」が多々あったので、辞めたくても辞められないと諦めるなり腹を括るしかなかったということです。そういう転職環境の変化による離職率上昇は確かにあると思います。

しかし、さすがにスマホが普及しても、一度や二度の不満ややるせなさで退職を決意することはないかもしれません。そう言った「厭なこと」が澱(おり)のように心に積み重なって行き、或る日、臨界点に達したら、社員やスタッフは辞表を持って来たり、突如出社しなくなったりします。その時点になったら、たとえどのようにとりなしても、ほぼムダです。

仮に一旦辞意を取り下げさせることに成功しても、「厭なこと」の積み重なりを臨界点よりもやや低い所まで下げただけのことで、またすぐに臨界点に達してしまいます。女子社員の離職率低減のために制服を可愛いものにした…などといったおかしな対策も巷間には多々存在しますが、まともな離職率低減対策は、臨界点に達する前に「厭なこと」を細かく聞き出して解消することを目指す原理になっています。たとえばメンター制やカウンセリングなどがそれです。

けれども、それ以前に、会社を好きでたまらない場所にしてしたり、自分の仕事を好きでたまらないものにしたりすれば、「厭なこと」が発生する余地がほとんどなくなります。催眠技術なら、誰でも自分の職場と仕事を愛するようにすることができます。

スマホが転職を居ながらにしてできるようにしたことで極端に低くなってしまった離職の臨界点。そんな時代の究極の離職率対策は催眠技術であると思えます。