“勉強に集中する”暗示は効果抜群!

時々お邪魔する飲食店を経営するご夫婦から、「高校生の一人息子が勉強を落ち着いてしないので困っている」とのご相談をいただきました。もちろん、催眠術で何とかならないだろうかと言う期待に基づくお話です。

吉田かずお先生は、親族の中年女性が宅建の資格試験を受ける際に、「試験の参考書が面白くて面白くて仕方がない。どんどん次が読みたくてたまらなくなる」と暗示を入れたら、トイレに行く時にも参考書を手離さなくなり、試験にもあっさり合格したと言う話をよくします。

ご夫婦の家を訪ね、息子さんと話をして、催眠の手法に関心があることや、好きな本を読むことは嫌いではないことなどを、雑談をする中で教えてもらいました。こちらからは、催眠の原理や考え方をじっくりと時間を掛けて説明しました。「ゲームなら時間が経つのを忘れる」と本人が言うので、これを暗示に使うことにして、本人の了解をとりました。

特に苦手感のある科目の問題集を持ってきてもらい、「問題を解くのはゲームのようだ。やり方が分かるとどんどんクリアできる。どんどんクリアすると楽しくてやめられなくなる」と暗示を入れてみました。そして、感想を聞くなどして少々時間を潰し、再度同じ暗示を入れました。

その後、時々その後の様子を伺いますが、塾でも集中して勉強するようになり、テストの点数もぐんぐん伸びたと言うお話でした。点数が伸びれば、面白くなるのは当たり前ですので、結果的に暗示が自然に定着したと言うことのようです。改めて催眠技術の可能性に思い至ります。