不眠症を緩和する催眠施術

睡眠は誰にとっても健康状態の維持に必要ですから、不眠症は数々の疾病の原因となります。処方薬でも市販薬でも、睡眠導入剤や睡眠薬は入手できますが、それらは基本的に対症療法です。

簡単でコストもかからず、効果が継続しやすい不眠症緩和法が、自己催眠です。自己催眠の手法を知っていれば、「ぐっすりと眠ることができる」「朝はすっきりとさわやかな気分で目が覚める」などの暗示を自分に書き込むだけで、その効果が現れることでしょう。

アンカーを組み合わせれば自己催眠があまり上手でなくても効果を生みやすくなります。たとえば、特定のリラックスできる枕の抱き方を決めておき、「その形で枕を抱くとどんどんリラックスできて、すぐ眠れてしまう」などと暗示を入れるのです。

自己催眠の方法が分からない場合には、プロの催眠術師に他者催眠で暗示を入れてもらうこともできます。同様の内容を書き込んでもらった上で、さらに自己催眠の手法も習って、暗示の効果をより強く定着させれば良いでしょう。

慢性的な不眠症ではなく、何か気になったり悩んだりすることで眠れないような場面でも、明日以降に行動することを紙に書き出して、「紙に書いたことを明日するから今晩はぐっすり眠れる。明日やればすべてうまく行く」などと暗示を入れれば良いでしょう。

催眠施術のケースとしてあまり知られていませんが、それなりに慎重なモニタリングが必要となるダイエット催眠などに比べて、催眠技術による不眠症対策はかなりシンプルで実践しやすいものなのです。