承認欲求と向き合う(2) 承認欲求を間接的に満たす。

映画『スパゲティコード・ラブ』の承認を渇望する13人の若者像から、全5回のシリーズ記事で、承認欲求に向き合う人生の選択肢を考えてみます。二つ目の選択肢は承認欲求を間接的に満たすことです。簡単に言ってしまうと、承認される結果につながるような行動をとり続けることで、利他的に生きることとも言えるでしょう。

自分にとっての望ましいことはすべて誰かの行為や配慮の御蔭と捉え、他人に感謝し自分は他人に貢献することのためにばかり行動する。具体的には、承認をして欲しい相手に対して何かの支援や応援をしたり、喜ばせたり、尽くしたりすることで、結果的に承認が得られるような構造を作る努力をすることです。これを続ければ、早晩承認が得られる可能性が高まります。

たとえば、海外の田舎町で女子高生が集団妊娠した事件があります。日本でも『リュウグウノツカイ』と言う映画になっていますが、その女子高生達はその町の誰彼構わずセックスをし、しゃにむに妊娠を目指したのでした。その理由は、自分の子供は無条件に親の私を承認してくれるからでした。このように自分を承認する相手を作るという選択肢さえ存在することが分かります。

ただ、普通に尽くしていたりしても必ずしもその献身が承認をもたらすかどうかは保証の限りではありません。恋愛をネタにした詐欺などの被害に遭うかもしれませんし、所謂「ダメンズウォーカー」の女性もこのタイプに含まれるかもしれません。

「彼をもっと好きになりたい」という暗示の書き込みを依頼されたことがありますが、好意を元に献身を重ねていられるような心理は催眠技術で簡単に作ることができます。その心理は少なくとも、ヤマアラシのジレンマのような焦燥よりも多幸感が多いことでしょう。

【シリーズ・リンク】
承認欲求と向き合う(0) マズローの欲求五段階説から考えてみる承認欲求
承認欲求と向き合う(1) 承認欲求をそのまま満たす。
承認欲求と向き合う(2) 承認欲求を間接的に満たす。
承認欲求と向き合う(3) 欲求の段階を下げて承認欲求を忘れる。
承認欲求と向き合う(4) 欲求の段階を上げて承認欲求を超える。