労働人口の減少が進み、さらに自己実現的な風潮の広がりで、企業が人を採用することがどんどん困難になっています。大抵の対応策は賃金や待遇条件などの改善で、企業にとっての大きな負担になりますから、採用の際に打ち出した賃金や待遇の条件を維持していくのは大変です。長期的には人手を必要としないような各種の先端技術を使いこなすことによって、人手不足はじわじわと収束するものとは思いますが、問題は目先の現実です。
そのような背景から、採用のプロセスを見直す企業が増えています。催眠技術の見地から言うと、採用のプロセスは「この会社に是非入りたい」と応募者や候補者に思わせるための動機づけを目的としているとみることができます。
人間は無意識によって支配されていますから、無意識の処理プログラムを直接書き換えることができる催眠の技術は、相手の変化を確実に実現できる「究極のコミュニケーション手段」と考えることができます。
採用プロセスの中で、候補者との接点は、応募受付などの初期の(メールなどを通した)接触から、説明会や面接、会社見学など、たくさんあります。その各々において、候補者の無意識に、「この会社は自分にとても向いている」とか「この会社は実はとても優れた会社なんだな」、「この会社に入れば、親も喜んでくれる」などの認識を植えつけることは、催眠の技術を用いれば、それほど難しいことではありません。
そうすれば、ただ利益を削るだけにしかならない、採用のためだけの賃金や待遇の無理な改定を避けることができるのです。
最近のコメント